はじめましてレノンリーです。
この度、私は数千年間もの間、闇から闇へ不立文字(ふりゅうもんじ)一子相伝の秘伝とされてきた【孫子の兵法】の真実を一般公開することにしました。
ここに至る経緯をまずはお伝えしたいと思います。
余命一ヵ月
私の長兄が47歳の時でした。
(なぜ私の兄が・・。)
(世の中には悪い事している奴がゴロゴロいる。)
(そいつらが楽しそうに遊んでて、なぜ家族のために尽くしてきた兄がこんなことにならなければならないのか・・・。)
三畳一間の家に6人家族。
両親は共働きでしたが上下水道そして風呂やトイレもない。
想像してみてください。
畳三畳分の空間に6人です。
苦しい家計を助けるために長兄は小学生の時から新聞配達をしていました。
学校も職業訓練のある学校に通い、帰ってきても両親は働きに出ていますから、私と二番目の兄の世話もして。
友達と遊ぶ時間もないので学校で友だちができない。
中学校から経済的な理由で日本学校に転校しましたが、そこでは朝鮮人差別を受ける事に。
人種差別···私も経験があります。
経験があるどころか、小4の時から差別の中で育ちました。
はじまりは私の無邪気な子供心からでした。
小学4年の時に朝鮮人だと父から知らされた私は
(朝鮮人て・・・『挑戦する人』みたいやん!!!かっこいい!!)
と、早速クラスで発表したのです。
※クラスで
私「俺!チョウセンジンなんやで!!」
友達「うお~~~~~!!!!!すご~~い!!!!」
友達「すっげ~~~~!すげ~~~!!!」
友達「タカちゃんいいな~~~!!!」
タカちゃんて当時のあだ名です。
私「どうや?かっこええやろ!?」
クラス一同「かっこいい~~!!!」
(俺ってめっちゃイケてるやん!)
(チョウセンジンてすごいなぁ~!)
※その日の放課後
放課後はクラスの友達と遊びますよね。
鞄を玄関に放り出していつもの友達の家にダッシュです!
(ピンポーン!)
私「やっちゃ~ん!遊ぼ~~!!」
シーーーーン···。
(あれ?おかしいな。)
(ピンポーン!)
私「やっちゃん!遊ぼう~~~~!!!」
ガチャッ!と玄関が開いて出てきたのは、やっちゃんではなくお母さん。
僕「やっちゃんいますか~?」
お母さん「今日やっちゃんいないの。」
僕「わかりました~!」
いないならしょうがないと次の友達の家へ。
でも、次の友達もその次の友達もその日に限って誰もいない。
(おかしいな~。)
こんな放課後が数日続いたある日、クラスでやっちゃんに言われました。
やっちゃん「お母さんがタカちゃんとはもう遊んじゃダメだって。」
この頃から、学校では仲良く遊んでいた友達が放課後になるとよそよそしくなっていったのでした。
これが差別の始まりです。
あの頃はGメン75や西部警察など刑事ドラマが流行っていて、ある日私は父に言いました。
私「刑事になって皆を守りたい!」
父「お前には無理や!」
私「なんでや!」
父「それはお前が朝鮮人だからや!この国では外国人は公務員になれないって決まっとんのや!」
私「なんやそれ!?何ならなれるん?」
父「お前がなれるんはヤクザか芸人かパチンコ屋とか、少数の職だけや!」
私「なんやそれ!だったら···俺はヤクザになったる!」
そこでヤクザになるためには強くならなきゃいけないと、武の道にさらに深く足を踏み入れたのです。
まさか武術が生涯の土台になるとはつゆ知らず。
こんな風に二人の兄も私も差別の中で子供時代を過ごし育ってきたのです。
ただ、長兄に何があったか私は詳しく知りません。
詳しいことは何も言いませんでした。
一つ分かっていること、それは、実の兄弟にも言えないほどの差別を受けていたという事だけです。
学校では差別され、家族を支えるために働き、自分の時間はない。
自分がしたいことは何も出来ない。
···それでも。
兄ちゃんは文句一つ言わずに家族を支えてくれていました。
夕飯の準備、洗濯、掃除、なんでもやってくれました。
私達兄弟からしたら長男は親代わりだったのです。
そんな長兄が47歳の時、体重が急激に落ち、体が痩せ細っていきました。
それと同時に体に体に様々な不調が。
ある日母から私の携帯に電話が入りました。
「お腹痛いって言って病院連れて行ったらお兄ちゃんガンって言われたわ。」
急いで実家に帰り、精密検査の為再び病院へ。
診断結果の日、両親と私と次兄の4人は医者の部屋に呼ばれました。
レントゲン写真を見ながら医者は長兄が膵臓がんであると言いました。
それから···最後にこう告知しました。
医者「残念ですが、手の施しようがありません。··余命1ヶ月です。」
家族「····!!!!」
医者「····。」
私「(嘘やろ!こいつ嘘ついてるやろ!!!手の施しようがないわけないやん!)
手の施しようがないってことはないでしょ!!!!」
医者「すみませんが、もう手遅れです。」
私「何かあるでしょ!!何かあるはずや!!!絶対ある!」
医者「膵臓がんは進行が早くて、今はもう··。」
(そんな馬鹿なことがあるか!!!俺の兄ちゃんやぞ!!!)
(もういい!もっといい医者がきっといるはずだ!!!)
親代わりになって私を育ててくれた長兄のため、私は末期の膵臓癌治療に関するありとあらゆる情報を集めました。
すると出てくるのは絶望的な情報ばかり。
所謂西洋医学では手の施しようがない証拠がこれでもかと出てきした。
(ホンマにどうにもならんのやろか・・。)
(兄ちゃん・・・どうにかして救いたい。)
(奇跡起これ!・・・頼む!)
調べに調べると末期の膵臓がん奇跡的に回復したという事例が幾つか見つかりました。
その方法は、西洋医学ではなく東洋医学。
(これや!東洋医学や!西洋医学がダメなら漢方とかの治療があるんや!)
(これで兄ちゃん治る!この先生の所に行こう!)
早速その漢方の先生の診察を受けると、確かに膵臓がんが東洋医学で治った例がいくつもあると言ってくれました。
(やった!これで兄ちゃん助かる!!)
そう喜んだのもつかの間···。
先生はいいました。
先生「東洋医学での治療には最低120日かかります。」
私「120日て、兄ちゃんそんな時間ないんですよ!!どうにかなりませんか?!!!」
先生「こればかりは私の力ではどうにもならないのです。」
私「···!!!!!(漢方でも···ダメなのか··。)」
(兄ちゃん。死なないでくれ。)
(これから恩返したくさんしたいねん。)
(兄ちゃんが行きたい所どこでも連れてってあげたいねん。)
(これからも兄弟3人で一緒にいたいねん。)
(・・何かないのか、救う方法は・・。)
(なんでもいい。)
(いくらかかってもいい。)
(奇跡を起こせる人はいないのか?)
そして藁にもすがる思いで私が伺ったのが不思議な力で治療する先生でした。
私が伺った日、
その日は私の他に、足の不自由なおじいさんが来ていました。
足が不自由でまともに歩けない方で、不思議先生がそのおじいさんの膝に人差し指を当てて数秒すると··。
不思議先生「はい。これで治りましたよ。」
私「???」
おじいさん「(え?)」
不思議先生「そこに立って歩いてみて下さい。」
おじいさんはすくっと立ち上がり歩き始めると···
おじいさん「ホントだ!ほんとに痛くない!こんな風に歩けるの15年ぶりです。」
不思議先生「悪いところ治ったのでもう大丈夫ですよ。」
おじいさん「本当にありがとうございました!!」
おじさん本人も信じられない!といった様子。
私「(嘘やろ?これホンマか?)」
でも、こんな事が本当に私の目の前で起きたのです。
私の番になり、半信半疑でおじいさんに起きた事を尋ねました。
私「今のおじいさんに何をしたんですか?」
詳しく説明するとものすごく長くなるので割愛しますが、不思議先生が言っていたのはエネルギー伝達の話。
私が25年以上やってきた武術の観点からも正しい方法でした。
(不思議先生のやっていることは武術の観点からも正しい。)
(この先生なら長兄を治せるかもしれない。奇跡を起こせるかもしれない。)
そこでこの先生に治療をお願いしたのです。
それから兄も私達家族も時間、お金、全ての労力、持てるもの全てを長兄の治療に費やしました。
しかし··余命1ヶ月宣告から5ヶ月後··。
長兄は息を引き取りました。
国籍が朝鮮だと言うだけで差別され、家族のために自分の時間を犠牲にし、やりたい事一つも出来ないで死んで言った兄。
私も父ちゃんも母ちゃんも次兄も皆泣いていました。
(なんで優しかった兄ちゃんがこんな風に死ななきゃならんのや?!!!)
(人生ってなんや?)
(俺の兄ちゃんが何か人に迷惑かけたんか?悪い事したのか?正直者で正義感強くて優しくて、そんな男が早死にする、あんまりや!!)
とめどもなく流れてくる涙でぐちゃぐちゃになりながら、私は考えずにいられませんでした。
(これが家族のために尽くしてきた人の死に方か!?)
(悪人ならまだしも、兄ちゃんは善人やぞ!!!)
(理不尽すぎる。神ってなんなんやねん!!!)
長兄が死んでからずっと考え続けました。
ずっとずっと··。
日本で生まれ日本で育ち、何も悪いことはしていないのに『ただ国籍が朝鮮』というだけで壮絶な差別を受ける。
(これが神のすることか?)
(神はこんなにも冷酷か?)
(神は善ではないのか?)
私たちはただ普通に暮らしたいだけ。
何も悪いことはしていないのにその普通が許されない。
歴史の被害者。
あんなに優しかった長兄が最期の最期に漏らした本音。
「俺の人生なんて最悪やったわ、何もええこと無かった!」
長兄の心からの叫びが何度も何度も頭の中を駆け巡っていました。
(人生って何なのだろう?)
(どうせ死ぬなら何のために生まれるのか?)
真理を追い求め、私は自分の内側と対話し続けました。
(神が善だと言うなら兄が癌で死ぬのはおかしい!)
世界をみても、戦争、差別、貧困だらけ。
罪のない人たちが広島の原爆の犠牲になるのはおかしい!
アフガンの空爆で子どもたちが殺されるのはおかしい!
神が善だと言うなら、悪人が楽しそうに生活し、いい人が幸せに長生きしないのはおかしい!
毎日毎日毎日···武術稽古による自分の内側との対話を続けました。
そうしてある日、気がついたのです。
戦争、差別、貧困、病気の原因に。
戦争、差別の原因は全て····
【愛の欠如】から始まっていると。
誰しも皆自分や、自分の仲間は大切。
そこには愛がある。
でも、自分(達)と違う価値観をもつ相手が表れると【自分の仲間vs他の人達】の構造になってしまう。
イスラム教徒はイスラム教徒だけが、キリスト教徒はキリスト教徒だけが大切。
だから宗教対立が起きる。
アメリカはアメリカだけを愛しているから敵対する国に空爆が出来る。
これは個人レベルでも同じこと。
もしも、イスラム教徒もキリスト教徒もお互いの宗教を尊重し、愛することが出来たら?
宗教対立など起こるはずがない。
すべての国家がお互いの国家を愛していたら、戦争など起きない。
罪のない子供が大人の戦争の犠牲になることはない。
もちろん差別もなくなる。
同じ地球に生きている仲間としてお互いのことを愛せたら、一体感を持って付き合えたら、差別なんていう概念すらなくなる。
お互いを愛していけたら貧困もなくなる。
このように、今世界中で起きている戦争や差別の原因は全て【愛情の欠如が原因】なのだと気がついたのです。
逆に言うと、愛情の範囲をひろげる事が重要だと。
これに気づくと、私が幼い頃から武術修行をし、武学を追求してきた理由も実はここに繋がっていたのだと気が付きました。
武学とは敵を打ち倒す方法だと捉えがちですが、本質は全く逆です。
【武】という字は『二つの戈(ほこ)を止める』という意味。
『二+戈+止=武』ですね。
戈(ほこ)とは争いのこと。
つまり武学とは『争いを起こさないための学問』です。
ちなみに一体感の事を我々の武学的に『愛和(あいわ)』と表現します。
お互いを愛し和する。
誰とでも仲間になる為の学問です。
真実の愛とは社会性、大調和の事なのです
そのことに気がついた時、私は自分の人生の出来事一つ一つ
人種差別、武学の追求、兄の死、バラバラだった点と点が一本の線のように繋がたのです。
『自分たちが差別されてきたこと、正に善人であった長兄が若くして亡くなったのは、私にこれを気づかせるためにあったのだ』と。
そして
『自分が武学を追求してきたのは、大志をもって愛和(あいわ)の精神を拡げ、世界から『戦争、差別、貧困』をなくすためだったのだ』と。
(武学で世界から争いを解放する?そんなことが出来るの?)
そんな風に思う人もいるかもしれません。
でも、出来るのです。
武学では『最強の状態=エネルギーが猛烈に高い状態』ではありません。
それでは争いになってしまいます。
「俺のほうが強いぞ!」
「いやいや俺のほうが強いぞ!」
こんな次元は最強とは正反対。
武学では『最強の状態=自分も相手も負けない状態』
つまり、自体不敗(じたふはい)の状態です。
『お互いに争わない状態=最強』なのです。
愛和(あいわ)を拡げ、自他不敗(じたふはい)でいるために何をすればいいのか?
例えば、『相手に対する憎しみ』が湧き上がってきたらそれを消す必要があります。
本来の自分でいる為に。
一瞬でそれを消すために何をしたらいいか?
武学ではその方法を伝えています。
多くの人がこの方法を知るだけでも、世界中から争いが激減するでしょう。
国レベルでも、個人レベルでも。
『世界から戦争·差別·貧困·病気を解放したい』
(武学を伝えれば長兄のように苦しむ人が救われる!)
(私が学んできた孫子の兵法を公開することはそれに繋がる!)
そう考えた時、私が不立文字(ふりゅうもんじ)として身体で学んできた孫子の兵法を一般公開することを思い立ちました。
正直、一般公開することは悩みに悩みました。
これは武人の掟を破ることになります。
数千年もの間守られてきた一子相伝の掟です。
(先人から守り続けられてきた掟を自分が破ってしまっていいのか?)
殺されても文句は言えません。
でも『世界から戦争·差別·貧困をなくす』ためには同志が必要です、なので一般公開する決意をしたのです。
ただ、とても自分一人で決めていいことではない。
師匠に相談すると、師匠も一般公開に納得してくれました。
師匠の中でも相当葛藤があったに違いありません。
世界から戦争·差別·貧困をなくすために人生をかけてお伝えする【不立文字(ふりゅうもんじ)の孫子の兵法】
それを学ぶ入口となるのが、この志マーシャルアーツ(志体術)です。
私と同じ志を持ち、和(わ)してくれる仲間をお待ちしています。